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■「政治工作の産室」、「無訴不違の権力」、洗い流せない汚名・・・ − 「情報機関」本然の任務を探して、徐々に陽地に
「本人は、国家安全保障業務を遂行する公務員として、透徹した愛国心と使命感を発揮し、国家に奉仕することを盟誓し、法令及び職務上の命令を遵守・服従し、倡議と誠実によって受け持った責務を果たすことを厳粛に宣誓します」。
国家情報院の新入職員達は、院長の前で国家情報院職員法(第15条)に規定されたこのような宣誓を行わなければならない。1999年1月21日に改正された国家情報院職員法(法律第5682号)によるものである。国家安全企画部が国家情報院に生まれ変わった後に生まれた変わった風俗の1つである。その前身である中央情報部時代には、新入職員を暗い暗室に投げ込まれて、宣誓を行わされた。中にいるときは勿論、退職後も、知り得た機密を絶対に外部に漏洩しないという保安誓約儀式だった。
しかし、当時も、今も変わらないのは、この特定職公務員は、入社と同時に辞表を出して、業務を始める点である。逆説的だが、この辞表を根拠に、国情院は、職員に「事故」が発生すれば、いつでも「我が職員ではない」とし、「トカゲの尻尾きり」を行うことができる。国内外で非合法的情報収集活動を行い、発覚するか、又は北朝鮮に潜入して、特殊工作活動を行い、逮捕されるような「事故」が多くはないが、特殊活動を行う彼らにいつでも起こり得ることであるためである。
それで、彼らは、一様に匿名で存在する。数千名の職員中、政務職である院長と1・2・3次長、そして企調室長を除いては、唯一、公報官だけが身元を公開できる特殊集団である。甚だしくは、死んでも彼らの身元は、非公開だという恨みを晴らせない抑鬱した死で止められてもいる。それで、政府部署中、唯一、庁舎内に補勲塔があり、殉職者42名の位牌が祭られている。その中には、ロシア、ウラジオストクで殺害された崔トックン領事のように一般に知られた場合もあるが、大部分、いかなる任務を遂行して死んだのか、ベールに包まれている。
戦争に備えた武力集団である軍を除いては、平時にもこのように保安と匿名を生命にする集団はない。それが彼らの自負心でもある。それで、このように語る。「国家に対する忠誠心と匿名への情熱が組織を維持する徳目である」。しかし、目に見えない匿名への情熱と盲目的な国家に対する忠誠心のために、彼らは、国家安保を政権安保と同一視することもあった。その国情院が6月10日に創設40周年を迎えた。
韓国国家情報機関(中央情報部、国家安全企画部、国家情報院)の歴代責任者
| 歴代 | 姓名 | 在任期間 | 出身校 | 就任前主要経歴 | 就任後主要経歴 | |
| 初代 | 金鐘泌 | 61.5.20〜63.1.6 | 陸士8期 | 陸軍情報参謀部企画課長、准将予編 | 国務総理 | |
| 2代 | 金ヨンスン | 63.1.7〜63.2.20 | 2ヶ月 | 陸士3期 | 陸軍諜報部隊長、中将予編 | |
| 3代 | 金在春 | 63.2.21〜63.7.11 | 5ヶ月 | 陸士5期 | 陸軍防諜部隊長、少将予編 | |
| 4代 | 金炯旭 | 63.7.12〜69.10.20 | 5年3ヶ月 | 陸士8期 | 准将予編 | 79年10月パリで失踪(以後死亡宣告) |
| 5代 | 金桂元 | 69.10.21〜70.12.20 | 1年2ヶ月 | 軍事英語学校 | 陸参総長、大将予編 | 秘書室長 |
| 6代 | 李厚洛 | 70.12.21〜73.12.2 | 3年 | 軍事英語学校 | 少将予編、秘書室長 | 金大中拉致事件連累 |
| 7代 | 申稙秀 | 73.12.3〜76.12.3 | 3年 | 全州師範 | 国法務官、検察総長、法務部長官 | |
| 8代 | 金載圭 | 76.12.4〜79.10.26 | 2年10ヶ月 | 陸士2期 | 中将予編、保安司令官 | 朴正煕殺害事件で死刑 |
| 9代 | 李フィソン | 79.10.30〜79.12.12 | 2ヶ月 | 陸士8期 | 陸参総長兼戒厳司令官(部長署理) | |
| ユン・イルギュン | 79.12.13〜80.4.13 | 4ヶ月 | 空軍大学 | 空軍准将予編(職務代行) | ||
| 10代 | 全斗煥 | 80.4.14〜80.7.17 | 3ヶ月 | 陸士11期 | 保安司令官、合捜部長(部長署理) | 大統領 |
| 11代 | ユ・ハクソン | 80.7.18〜82.6.1 | 1年11ヶ月 | 政訓1期 | 大将予編 | 5.17事件で拘束収監 |
| 12代 | 盧信永 | 82.6.2〜85.2.18 | 2年8ヶ月 | ソウル大法大 | 高司行政課、外務長官 | 国務総理 |
| 13代 | 張世東 | 85.2.19〜87.5.25 | 2年3ヶ月 | 陸士16期 | 警護室長、中将予編 | ヨンパリ事件等で3回拘束 |
| 14代 | 安ムヒョク | 87.5.26〜88.5.6 | 1年 | 陸士14期 | 准将予編、国税庁長 | 14代議員 |
| 15代 | 「命仁 | 88.5.7〜88.12.4 | 7ヶ月 | ソウル大法大 | 高司司法課、法務部長官 | |
| 16代 | 朴セジク | 88.12.5〜89.7.18 | 8ヶ月 | 陸士12期 | 少将予編、安企部2次長、総務処長官 | |
| 17代 | 徐東権 | 89.7.19〜92.3.30 | 2年8ヶ月 | 高麗大法大 | 高司司法課、検察総長 | |
| 18代 | 李サンヨン | 92.3.31〜92.10.8 | 6ヶ月 | 特殊戦学校 | 政訓情報学校教官、安企部1次長 | |
| 19代 | 李ヒョヌ | 92.10.9〜93.2.25 | 4ヶ月 | 陸士17期 | 情報司令官、警護室長 | 盧泰愚秘資金事件で拘束 |
| 20代 | 金悳 | 93.2.26〜94.12.24 | 1年10ヶ月 | ソウル大法大 | 外国語大教授 | 統一部総理 |
| 21代 | 権寧海 | 94.12.24〜98.3.4 | 3年3ヶ月 | 陸士15期 | 少将予編、国防部長官 | 北風工作等で拘束 |
| 22代 | 李鐘賛 | 98.3.5〜99.5.25 | 1年3ヶ月 | 陸士16期 | 少領予編、中情総務局長、4選議員 | |
| 23代 | 千容宅 | 99.5.26〜99.12.24 | 7ヶ月 | 陸士16期 | 合参戦略企画本部長、国防部長官 | |
| 24代 | 林東源 | 99.12.24〜01.3.26 | 1年3ヶ月 | 陸士13期 | 統一院次官、外交安保主席、統一部長官 | 統一部長官 |
| 25代 | 辛建 | 01.03.27〜01.4 | ソウル大法大 | 中央捜査部長、法務部次官、安企部(国情院)次長 | ||
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最終更新日:2003/07/21